Windows PEのカスタマイズ(PE3.1応用編1)

最終更新日：2015/04/15

前提条件：基本編を読んでいる事を前提に書いてあります。
http://urawaza-manual.blog.so-net.ne.jp/2015-04-14-3

処理内容の説明及び注意事項
・32Bit版の場合
「C:\PE31_32」
「C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\x86\WinPE_FPs」
「C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\x86\WinPE_FPs\ja-jp」
・64Bit版の場合
「C:\PE31_64」
「C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\amd64\WinPE_FPs」
「C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\amd64\WinPE_FPs\ja-jp」
32Bit版と64Bit版で異なる点はこの3か所だけです。 64Bit版の作業を行う際は、お手数ですが、この3か所を置換してください。

基本編ではここから
copype x86 C:\PE31_32
copy winpe.wim boot.wim
dism /mount-wim /wimfile:C:\PE31_32\boot.wim /index:1 /mountdir:C:\PE31_32\mount
dism /image:C:\PE31_32\mount /add-package /packagepath:"C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\x86\WINPE_FPS\WINPE-FONTSUPPORT-JA-JP.CAB"
dism /image:C:\PE31_32\mount /add-package /packagepath:"C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\x86\WINPE_FPS\JA-JP\LP_JA-JP.CAB"
※設定変更等 dism /Unmount-Wim /MountDir:C:\PE31_32\mount /Commit
dism /Unmount-Wim /MountDir:C:\PE31_32\mount /Discard
ここまでの設定変更等を省いた部分を説明しました。

ここからは設定変更について説明します。

適用済みパッケージの確認方法
dism /image:C:\PE31_32\mount /get-packages
※状態で「インストールの保留中」と表示されますが、正常です。

パッケージの削除方法
例：dism /image:C:\PE31_32\mount /remove-package /packagepath:"C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\x86\WINPE_FPS\JA-JP\LP_JA-JP.CAB"
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/remove-package　このコマンドで変更します。
/packagepath:"C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools\x86\WINPE_FPS\JA-JP\LP_JA-JP.CAB"　削除したいパッケージのパスを：以降に指定します。

・スクラッチ領域(RAMドライブのサイズ)の変更方法
例：dism /image:C:\PE31_32\mount /Set-Scratchspace:512
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Set-Scratchspace　このコマンドで値を変更します。
:512　変更したいサイズを：以降に指定します。ここでは最大値512MBを指定しています。
補足
初期値は32MBです。
設定可能な値は32/64/128/256/512
通常は初期値か128MBまで程度で十分です。
確認方法
dism /image:C:\PE31_32\mount /Get-Scratchspace

ターゲットパスの設定
例：dism /image:C:\PE31_32\mount /Set-TargetPath:X:\
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Set-TargetPath　このコマンドで変更します。
:X:\　ターゲットパスを：以降に指定します。
補足
ターゲット パスを設定する場合は、次の制約に注意してください。
• パスは 3 文字以上 32 文字以下で指定する必要があります。
• パスの先頭は文字 (C ～ Z までの任意の文字) にする必要があります。
• ドライブ文字の後に ":\" を指定する必要があります。
• パスのその他の部分に、Unicode 文字などの無効な文字を含めることはできません。
• パスは絶対パスで指定する必要があり、"." や ".." などの要素は使用できません。
• パスに空白や "\\" を含めることはできません。
確認方法
dism /image:C:\PE31_32\mount /Get-TargetPath

設定の一覧を表示
dism /image:C:\PE31_32\mount /Get-PESettings
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Get-PESettings　このコマンドで変更します。

キーボード ドライバーの設定方法
例：dism /image:C:\PE31_32\mount /Set-LayeredDriver:1
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Set-LayeredDriver　このコマンドで変更します。
:1　キーボードドライバーを：以降に指定します。この場合101/102キータイプ
補足
規定値は6です。
1 から 6 の値を指定できます。
１．PC/AT 拡張キーボード (101/102 キー)
２．韓国語 PC/AT 101 キー互換キーボード/MS Natural Keyboard (Type 1)
３．韓国語 PC/AT 101 キー互換キーボード/MS Natural Keyboard (Type 2)
４．韓国語 PC/AT 101 キー互換キーボード/MS Natural Keyboard (Type 3)
５．韓国語キーボード (103/106 キー)
６．日本語キーボード (106/109 キー)

既定のシステム ユーザー インターフェイス の言語設定
Dism /image:C:\PE31_32\mount /Set-UILang:ja-JP
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Set-UILang　このコマンドで変更します。
:ja-JP　言語を：以降に指定します。この場合日本語
補足
指定した言語が Windows イメージにインストールされていない場合、このコマンドは失敗します。

システム ロケールの言語設定
Dism /image:C:\PE31_32\mount /Set-SysLocale:ja-JP
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Set-SysLocale　このコマンドで変更します。
:ja-JP　言語を：以降に指定します。この場合日本語

ユーザー ロケールの言語設定
Dism /image:C:\PE31_32\mount /Set-UserLocale:ja-JP
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Set-UserLocale　このコマンドで変更します。
:ja-JP　言語を：以降に指定します。この場合日本語

まとめて言語設定
Dism /image:C:\PE31_32\mount /Set-AllIntl:ja-JP
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Set-AllIntl　このコマンドで変更します。
:ja-JP　言語を：以降に指定します。この場合日本語

Windows イメージの既定タイム ゾーン設定
Dism /image:C:\PE31_32\mount /Set-TimeZone:"Tokyo Standard Time"
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Set-TimeZone　このコマンドで変更します。
:"Tokyo Standard Time"　タイムゾーンを：以降に指定します。この場合日本の東京
補足
タイム ゾーンの名前は、レジストリの HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\TimeZones\ のタイム ゾーン設定の名前と正確に一致する必要があります。

地域と言語の設定に関する基本情報を表示
Dism /image:C:\PE31_32\mount /Get-Intl
説明
dism /image:　ここで設定するイメージの場所を指定します。
C:\PE31_32\mount　これがイメージの場所
/Get-Intl　このコマンドで表示します。

ドライバーの追加
長くなったのでPE3.1応用編2で説明します。
http://urawaza-manual.blog.so-net.ne.jp/2015-04-20t

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